世界初の磁器は、14世紀はじめに中国大陸で作られた元青花(元染付)と言われています。
当時 元青花は景徳鎮で作られ、上手のものは北京の宮廷に上納されました。
上手の元青花には大皿が多く、主に中東に出荷されていました。
日本では、桃山時代(1558~1596)に肥前一帯で日用陶器の量産がはじまり、肥前の平戸の港には中国から明の青花(染付)や赤絵磁器が運ばれていました。
文禄・慶長の役(1592~1598)の際、佐賀の鍋島直茂は滞陣中に協力的だった李朝の陶工などを連れ帰って帰化させ、陶業を盛んにしました。
李朝から帰化した李 参平によって、17世紀はじめに日本で初めての磁器(初期伊万里)が 有田上白川の天狗谷古窯で作られました。